2018年発表会お疲れさまでした
9月の終わりということで、当日は台風が来て、あいにくの雨となってしまいましたが、ご参加者の皆様素敵な演奏をありがとうございます。
また、ご来場の皆様ありがとうございました。
今年は14名の方にご参加いただきましたが、皆様の演奏を聴いて、私の目指すものが実現してきたと感じられとても嬉しかったです。
去年は会場や楽屋の様子の写真をご紹介できたのですが、今年はうっかり録音用のマイクを家に忘れて取りに戻ったりでバタバタしてしまい、残念ながら撮影できませんでした。
コンサートの出演者のように大きな舞台で、本番と同じライティングや反響版を降ろしてのリハーサル、男女子供別に楽屋を用意して本番まで英気を養って頂き、演奏という流れを毎年目指しております。
リハーサルの時から「響きが良くて演奏して気持ち良かった」というご感想を何人もの方から頂き、こだわった甲斐がありました。
今回はフライヤーとプログラムに別の写真を使ったのですが、両方とも評判がよく胸をなでおろしました。
フライヤー
プログラム表紙
プログラム裏
星空の写真にこだわっていましたが、今回昼の写真も使ってみて評判が良かったので、これからはそちらも撮っていこうかと思います。
今回もご許可いただいた方々の動画、そして新しい試みとして音源をご紹介できることとなりました。
残念ながら当日来られなかった方、来年以降のご参加者の方々の参考となります。
ご協力くださった皆様、ありがとうございます。
リンクの貼っている曲名はPDF化した楽譜をご覧いただけます。
動画の画質は設定で1080p HDまで上げられます。
プログラムナンバー0 市川亮平:夢(マズルカ)/F.タレガ
1番目に弾くのは皆さんあまり望まれないだろうということで、キャンセルになってしまった方の代わりに毎年私がプログラムナンバ―0として弾いています。
もう一人Caminataという曲を弾く方もキャンセルとなってしまったのですが、このあと幼稚園生の子たちが続くので、曲調が少し合わないかな?ということで申し訳ないのですが見送りました。
プログラムナンバー1 幼稚園年長 レッスン歴9ヵ月
メヌエット/J.S.バッハ
きらきらぼし/フランス民謡
1月から始めてまだレッスン歴も浅いですが頑張って参加してくれました。
レッスンもいつも元気に受けているクリクリで可愛い子です。
発表会3ヵ月前にメヌエットを追加しました。
結構ギリギリに完成する予想だったので、こちらにあるような楽譜付きの動画を作るきっかけとなり感謝しています。
今はスラ―を覚えたり、次の子が弾く星空と虫の声で高い音を使った曲に挑戦しています。
プログラムナンバー2 幼稚園年長
星空と虫の声/市川亮平
いつも何度でも/木村弓
2017年1月から正式にレッスンを始めて1年と9ヵ月目、発表会は2回目となります。
「いつも何度でも」だけの予定だったのですが、「もう1曲弾きたい!」と7月に入ってから希望があり、急遽作曲して7月後半から「星空と虫の声」を練習し始めました。
1人目の子と同じように楽譜入り練習用動画を作りましたが、よく間に合ったなーとその努力に脱帽です。
楽譜付きの動画はこちらでご覧いただけます。
https://ichikawacgt.seesaa.net/article/201807article_6.html
今は弾きたかった海の見える町をスラ―の練習も兼ねて弾いています。
勝手にスラ―を入れたりアレンジした短縮バージョンですが、頑張って弾いてくれています。
プログラムナンバ―3 小学2年生
カプリーチョ/S.シュナイダー
ハーモニクス練習曲/市川亮平
この子は2016年12月からレッスンを開始して1年と10ヵ月、初めてのご参加となります。
お母様とのセミグループレッスンで習っていて、マンツーマンより見られる時間は少なくなってしまうのですが
そんな事も感じさせず、とても良い演奏をしてくれました。
逆にお母様がライバルのような感じで、マンツーマンでレッスンするより良い環境になっているかもしれません。
ハーモニクスも覚え、強弱までしっかりつけて弾けており、これからが楽しみです。
今はマリア・ルイサを練習しています。楽譜1 2
プログラムナンバ―4 ラグリマ/F.タレガ 楽譜1 2 3
この方は発表会数か月前から右手の調子が悪く、一度は発表会を断念したのですが、
右手に負担の少ない弾き方をしていたら段々と快復してきたため、舞台に上がることを決意しご参加となりました。
まだ本調子ではないのに右手にサポーターを巻いてまで参加したその勇気、とても尊敬できます。
演奏も緩急、強弱をしっかりしようという気持ちがとても伝わってくる良い演奏でした。
今はアデリータを既にほぼ完成させ、カルカッシのエチュードと水神の踊りも練習を始めています。
プログラムナンバ―5 アルハンブラの思い出/F.タレガ
この方は毎年、ヴィラ・ロボスのプレリュードやタレガのアラビア風奇想曲など難しい曲でご参加下っていますが、今回はアルハンブラの思い出を弾いてくださいました。
右手親指での低音の表現、imaの粒をそろえ、その音量の細やかな調整もしっかりと仕上げていらっしゃいます。
ただ、速く弾くとバランスが崩れることがあるので、慎重を期して相談の上やや遅めに弾くこととなりました。
もう全て必要な技術はそろっているので、あとは少しずつ速いテンポに慣れていけばプロの演奏のようなアルハンブラに近づいていけると思います。
この日がゴールではなく、スタートと考え、またいつか舞台で熟成されたアルハンブラも聞ければと楽しみにしています。
今はソルのエチュードと魔笛の主題による序奏と変奏に取り組んでいますが、声部の弾き分けなど楽しそうに勉強していらっしゃいます。
プログラムナンバ―6 マリア・ルイサ 1 2 中学1年生
レッスンを始めて1年7ヵ月の中学1年生の子です。
動画、音源は掲載できませんが、コメントさせてください。
この子は毎回の課題を丁寧にこなし、かなり上達が早いです。
今回の演奏も強弱の幅も大きく、緩急もしっかりできており、舞台によく響く良い演奏でした。
長野から両親が来てくれたのですが、うちの父はこの子の演奏をとても褒めていました。
いまは私の編曲のヘイジュードを弾いていますが、進行がかなり早く、次はラグリマが決まっているのでそれが終えられたらかなり自由に曲を弾けるようになると思います。
プログラムナンバ―7 Tico tico no Fuba(チコチコノフバー)/Z.アブレウ作曲 E.ロペス編曲
この方はレッスン開始から3年5ヶ月、4回目のご参加となります。
元々どこかで習っていたわけではないそうなのですが、相当なスピードで上達しています。
今回台風の接近に伴い楽屋にいる時間が多く、そうなると練習のし過ぎで本番に影響してしまったという感想の方がいました。
私もそうなのですが、低気圧性頭痛という体質の方もいて天気ばかりは時の運、中々難しいものです。
この曲は速いテンポで低音の消音や独特のリズム感、途中のLento,a piacere、最後の加速の表現等難しかったですが、本当によく弾けていたと思います。
今はソルのエチュードや物凄く難しいJ.S.バッハのトッカータとフーガのフーガに取り組んでいます。
プログラムナンバ―8 ラグリマ/F.タレガ 楽譜1 2 3
この方は別の教室から移ってきたのですが、一音押さえるたびに両手共に力が入る癖がついていて、音のコントロールが難しく、それをどう取り除くかが課題でした。
こうやって見てもだいぶ力が抜けて、両手も表現もコントロール出来てきたと実感します。
この舞台がきっかけなのか、最近更に右手のコントロールができてきて、これからの演奏が楽しみです。
ラグリマはうちの教室では、強弱・音色・加減速等、表現の練習のまとめとして扱っている曲です。
特に皆さん加減速が難しいとのことで、こちらの記事にある、速さを目で見えないかという実験的な動画も作りましたが、プログラムナンバ―4、10の方と同様にお役立て頂いたようで何よりです。
現在はカルカッシのエチュードと共にド・ヴィゼーの曲にも取り組んでいらっしゃいます。
プログラムナンバ―9 小ロマンス/L.ワルカ―
こちらの方も動画、音源は掲載できませんがコメントさせてください。
お仕事がお忙しい中、いつも一生懸命課題をこなしてくださいます。
演奏を聞いても淀みなく表現もしっかりしていて、できれば皆さんに演奏を聴いてもらいたいくらいです。
今はラグリマに取り組んでいますが、かなり早く進めていると思います。
ラグリマでも作った加速減速の練習用の動画も作りましたが、やはりお役に立てて頂いたようです。
これは作るのにかなり時間がかかるので、ラグリマのように沢山作るのは難しいですが、音源で練習してもどうしても加減速が上手くいかない、といういう時に今回のようにその箇所だけ動画を作るという方針で作っていこうかと思います。
プログラムナンバ―10 ショーロ/J.ペルナンブコ
ラグリマ/F.タレガ 楽譜1 2 3
演奏音源
この方は音源のみのご紹介となります。
最初少し調子が悪そうですが、すぐに立て直しレッスン時のように弾けていました。
楽屋で練習しすぎてしまったそうで、今回もしっかり練習のし過ぎに注意することをお伝えしたつもりでしたが、来年は更に徹底しようと反省しています。
チューニングの違う曲を2曲続けてということで、チューニングの練習まで行いましたが、当日はその練習がよくいかされていたと思います。
とてもまだうちに来て2年経ってないくらいですが、とても真剣に練習に取り組み、基礎はすべて身につけてしまいました。
現在はカルカッシのエチュードやメルツのラ・メランコニアに取り組んでいます。
プログラムナンバ―11 スパニョレッタ/F.カローソ
演奏音源
この方も音源のみのご紹介となります。
3番の男の子のお母様で、セミグループレッスンで受講されています。
私の細かいレッスンをしっかり理解しようとしてくださり、その熱意にいつも驚かされます。
お子さんと共に時に競い合い、楽しんでギターを学んでいらっしゃる様子がいつも嬉しくなります。
今はマリア・ルイサをお子さんと一緒に練習しています。
プログラムナンバ―12 小学3年生 マリア・ルイサ/J.S.サグレラス 楽譜1 2
この子はレッスン開始から2年と2ヵ月で今回初参加となります。
いつも元気いっぱいで、野球に塾に忙しい中ギターの練習を頑張ってくれています。
この年でこれくらい弾ければ、あと2年くらいしたらどれだけの曲が弾けるのかと今から楽しみです。
今は小ロマンスを練習していますが、14小節目の速いアルペジオのジャッというのが弾けるようになった時の嬉しそうな顔がとても印象的でした。
プログラムナンバ―13 中学1年生 オーバー・ザ・レインボー/H.アーレン作曲 荘村清志編曲
この子はプログラムナンバ―12の子のお兄さんで同じ時期にレッスンを始めました。
ただ、受験などでブランクがありレッスン歴は短くなります。
時間がなかなか取れない中、頑張って練習し、丁寧に大事に音を紡いでいるのが聞く人に伝わる良い演奏でした。
自分の先生だから言うわけではないですが、編曲もとても良い編曲で、弾きやすく、それでいてオーバー・ザ・レインボーの魅力をギターで伝えるのにぴったりなアレンジです。
皆さんにお伝えしている事ですが、大きい舞台で弾くのを楽しむだけではなく、聴いてくれる人にその曲の魅力を届けられるように考えて練習し、演奏しましょうと言っています。
この子は、その私の気持ちをしっかり理解し、実現できるよう取り組んでくれたと思います。
ある練習方法の成果もあってか、最近突然上達速度が上がり、今はフェレールのタンゴを弾いています。
プログラムナンバ―14 小学4年生 ガボットニ長調/M.M.ポンセ
この子はレッスンを始めて3年9ヵ月になります。
月2回1回1時間のレッスンでコンクール等も目指さず、マイペースで子供の生徒さんをどれだけ上達させる事ができるか、それが長い間の課題でしたが、思ったよりも良い結果が出たと思います。
この子は平日毎日40分練習し、土日は何故か休みというペースで、お母様ももっと練習してくれれば…と仰っているのですが、それくらいでここまで弾けるなら充分かとも思います。
私のレッスンはオリジナル性が強いですが、中でも下の3つが身についているかどうかで、その曲を弾かせられるかが決まってきます。
http://www.ichikawa-cgt.com/position.pdf
http://www.ichikawa-cgt.com/jyouge.pdf
http://www.ichikawa-cgt.com/matome.pdf
今回もこの3つと左手の重心移動をこの子が身につけられたため、ここまで弾けたと思いますが、コンクールに出る子以外で小学中学年の子にこれが身につけられるか今まで疑問でした。
それが成功し、ほかの小さい子達にも伝えられる手ごたえを掴めてとても嬉しかったです。
カルカッシのエチュードをやりつつ次はラグリマとなりますが、もうとりあえず音符通りには弾けているので次の段階に入っています。
冒頭にも少し書きましたが、数年前から全ての人に自由な表現と、それが可能な技術を身に着けられるようなレッスンを目指してきました。
皆さんの演奏を聞いて,それが実現できてきたと感じられました。
初心者として始めて、まだ1年、2年の方にもその息吹きが見られ、これから必ず良い方向に導けるという確信が持てました。
まだまだ皆さん成長の過程で、これから大きく伸びると思います。
それを楽しみにどんどん良い練習方法や資料を作り、お役に立てる様に努めていきたいと思います。
皆様、本当にお疲れさまでした。
今回は記念品はファイルに楽譜を入れたまま書き込みできるバンドファイルを中心にエチュード集などをお贈りしました。
また、ご後援頂いているクラシックギター専門店メディアカーム様からは素敵なオリジナルボールペンをご提供頂きました。
ノック部分がスマートフォンのタッチペンとして使えるという高性能なものです。
小さい子達も皆かっこいいーと喜んでいました。
毎年ご後援ありがとうございます。
また、ご来場の皆様ありがとうございました。
今年は14名の方にご参加いただきましたが、皆様の演奏を聴いて、私の目指すものが実現してきたと感じられとても嬉しかったです。
去年は会場や楽屋の様子の写真をご紹介できたのですが、今年はうっかり録音用のマイクを家に忘れて取りに戻ったりでバタバタしてしまい、残念ながら撮影できませんでした。
コンサートの出演者のように大きな舞台で、本番と同じライティングや反響版を降ろしてのリハーサル、男女子供別に楽屋を用意して本番まで英気を養って頂き、演奏という流れを毎年目指しております。
リハーサルの時から「響きが良くて演奏して気持ち良かった」というご感想を何人もの方から頂き、こだわった甲斐がありました。
今回はフライヤーとプログラムに別の写真を使ったのですが、両方とも評判がよく胸をなでおろしました。
フライヤー
プログラム表紙
プログラム裏
星空の写真にこだわっていましたが、今回昼の写真も使ってみて評判が良かったので、これからはそちらも撮っていこうかと思います。
今回もご許可いただいた方々の動画、そして新しい試みとして音源をご紹介できることとなりました。
残念ながら当日来られなかった方、来年以降のご参加者の方々の参考となります。
ご協力くださった皆様、ありがとうございます。
リンクの貼っている曲名はPDF化した楽譜をご覧いただけます。
動画の画質は設定で1080p HDまで上げられます。
プログラムナンバー0 市川亮平:夢(マズルカ)/F.タレガ
1番目に弾くのは皆さんあまり望まれないだろうということで、キャンセルになってしまった方の代わりに毎年私がプログラムナンバ―0として弾いています。
もう一人Caminataという曲を弾く方もキャンセルとなってしまったのですが、このあと幼稚園生の子たちが続くので、曲調が少し合わないかな?ということで申し訳ないのですが見送りました。
プログラムナンバー1 幼稚園年長 レッスン歴9ヵ月
メヌエット/J.S.バッハ
きらきらぼし/フランス民謡
1月から始めてまだレッスン歴も浅いですが頑張って参加してくれました。
レッスンもいつも元気に受けているクリクリで可愛い子です。
発表会3ヵ月前にメヌエットを追加しました。
結構ギリギリに完成する予想だったので、こちらにあるような楽譜付きの動画を作るきっかけとなり感謝しています。
今はスラ―を覚えたり、次の子が弾く星空と虫の声で高い音を使った曲に挑戦しています。
プログラムナンバー2 幼稚園年長
星空と虫の声/市川亮平
いつも何度でも/木村弓
2017年1月から正式にレッスンを始めて1年と9ヵ月目、発表会は2回目となります。
「いつも何度でも」だけの予定だったのですが、「もう1曲弾きたい!」と7月に入ってから希望があり、急遽作曲して7月後半から「星空と虫の声」を練習し始めました。
1人目の子と同じように楽譜入り練習用動画を作りましたが、よく間に合ったなーとその努力に脱帽です。
楽譜付きの動画はこちらでご覧いただけます。
https://ichikawacgt.seesaa.net/article/201807article_6.html
今は弾きたかった海の見える町をスラ―の練習も兼ねて弾いています。
勝手にスラ―を入れたりアレンジした短縮バージョンですが、頑張って弾いてくれています。
プログラムナンバ―3 小学2年生
カプリーチョ/S.シュナイダー
ハーモニクス練習曲/市川亮平
この子は2016年12月からレッスンを開始して1年と10ヵ月、初めてのご参加となります。
お母様とのセミグループレッスンで習っていて、マンツーマンより見られる時間は少なくなってしまうのですが
そんな事も感じさせず、とても良い演奏をしてくれました。
逆にお母様がライバルのような感じで、マンツーマンでレッスンするより良い環境になっているかもしれません。
ハーモニクスも覚え、強弱までしっかりつけて弾けており、これからが楽しみです。
今はマリア・ルイサを練習しています。楽譜1 2
プログラムナンバ―4 ラグリマ/F.タレガ 楽譜1 2 3
この方は発表会数か月前から右手の調子が悪く、一度は発表会を断念したのですが、
右手に負担の少ない弾き方をしていたら段々と快復してきたため、舞台に上がることを決意しご参加となりました。
まだ本調子ではないのに右手にサポーターを巻いてまで参加したその勇気、とても尊敬できます。
演奏も緩急、強弱をしっかりしようという気持ちがとても伝わってくる良い演奏でした。
今はアデリータを既にほぼ完成させ、カルカッシのエチュードと水神の踊りも練習を始めています。
プログラムナンバ―5 アルハンブラの思い出/F.タレガ
この方は毎年、ヴィラ・ロボスのプレリュードやタレガのアラビア風奇想曲など難しい曲でご参加下っていますが、今回はアルハンブラの思い出を弾いてくださいました。
右手親指での低音の表現、imaの粒をそろえ、その音量の細やかな調整もしっかりと仕上げていらっしゃいます。
ただ、速く弾くとバランスが崩れることがあるので、慎重を期して相談の上やや遅めに弾くこととなりました。
もう全て必要な技術はそろっているので、あとは少しずつ速いテンポに慣れていけばプロの演奏のようなアルハンブラに近づいていけると思います。
この日がゴールではなく、スタートと考え、またいつか舞台で熟成されたアルハンブラも聞ければと楽しみにしています。
今はソルのエチュードと魔笛の主題による序奏と変奏に取り組んでいますが、声部の弾き分けなど楽しそうに勉強していらっしゃいます。
プログラムナンバ―6 マリア・ルイサ 1 2 中学1年生
レッスンを始めて1年7ヵ月の中学1年生の子です。
動画、音源は掲載できませんが、コメントさせてください。
この子は毎回の課題を丁寧にこなし、かなり上達が早いです。
今回の演奏も強弱の幅も大きく、緩急もしっかりできており、舞台によく響く良い演奏でした。
長野から両親が来てくれたのですが、うちの父はこの子の演奏をとても褒めていました。
いまは私の編曲のヘイジュードを弾いていますが、進行がかなり早く、次はラグリマが決まっているのでそれが終えられたらかなり自由に曲を弾けるようになると思います。
プログラムナンバ―7 Tico tico no Fuba(チコチコノフバー)/Z.アブレウ作曲 E.ロペス編曲
この方はレッスン開始から3年5ヶ月、4回目のご参加となります。
元々どこかで習っていたわけではないそうなのですが、相当なスピードで上達しています。
今回台風の接近に伴い楽屋にいる時間が多く、そうなると練習のし過ぎで本番に影響してしまったという感想の方がいました。
私もそうなのですが、低気圧性頭痛という体質の方もいて天気ばかりは時の運、中々難しいものです。
この曲は速いテンポで低音の消音や独特のリズム感、途中のLento,a piacere、最後の加速の表現等難しかったですが、本当によく弾けていたと思います。
今はソルのエチュードや物凄く難しいJ.S.バッハのトッカータとフーガのフーガに取り組んでいます。
プログラムナンバ―8 ラグリマ/F.タレガ 楽譜1 2 3
この方は別の教室から移ってきたのですが、一音押さえるたびに両手共に力が入る癖がついていて、音のコントロールが難しく、それをどう取り除くかが課題でした。
こうやって見てもだいぶ力が抜けて、両手も表現もコントロール出来てきたと実感します。
この舞台がきっかけなのか、最近更に右手のコントロールができてきて、これからの演奏が楽しみです。
ラグリマはうちの教室では、強弱・音色・加減速等、表現の練習のまとめとして扱っている曲です。
特に皆さん加減速が難しいとのことで、こちらの記事にある、速さを目で見えないかという実験的な動画も作りましたが、プログラムナンバ―4、10の方と同様にお役立て頂いたようで何よりです。
現在はカルカッシのエチュードと共にド・ヴィゼーの曲にも取り組んでいらっしゃいます。
プログラムナンバ―9 小ロマンス/L.ワルカ―
こちらの方も動画、音源は掲載できませんがコメントさせてください。
お仕事がお忙しい中、いつも一生懸命課題をこなしてくださいます。
演奏を聞いても淀みなく表現もしっかりしていて、できれば皆さんに演奏を聴いてもらいたいくらいです。
今はラグリマに取り組んでいますが、かなり早く進めていると思います。
ラグリマでも作った加速減速の練習用の動画も作りましたが、やはりお役に立てて頂いたようです。
これは作るのにかなり時間がかかるので、ラグリマのように沢山作るのは難しいですが、音源で練習してもどうしても加減速が上手くいかない、といういう時に今回のようにその箇所だけ動画を作るという方針で作っていこうかと思います。
プログラムナンバ―10 ショーロ/J.ペルナンブコ
ラグリマ/F.タレガ 楽譜1 2 3
演奏音源
この方は音源のみのご紹介となります。
最初少し調子が悪そうですが、すぐに立て直しレッスン時のように弾けていました。
楽屋で練習しすぎてしまったそうで、今回もしっかり練習のし過ぎに注意することをお伝えしたつもりでしたが、来年は更に徹底しようと反省しています。
チューニングの違う曲を2曲続けてということで、チューニングの練習まで行いましたが、当日はその練習がよくいかされていたと思います。
とてもまだうちに来て2年経ってないくらいですが、とても真剣に練習に取り組み、基礎はすべて身につけてしまいました。
現在はカルカッシのエチュードやメルツのラ・メランコニアに取り組んでいます。
プログラムナンバ―11 スパニョレッタ/F.カローソ
演奏音源
この方も音源のみのご紹介となります。
3番の男の子のお母様で、セミグループレッスンで受講されています。
私の細かいレッスンをしっかり理解しようとしてくださり、その熱意にいつも驚かされます。
お子さんと共に時に競い合い、楽しんでギターを学んでいらっしゃる様子がいつも嬉しくなります。
今はマリア・ルイサをお子さんと一緒に練習しています。
プログラムナンバ―12 小学3年生 マリア・ルイサ/J.S.サグレラス 楽譜1 2
この子はレッスン開始から2年と2ヵ月で今回初参加となります。
いつも元気いっぱいで、野球に塾に忙しい中ギターの練習を頑張ってくれています。
この年でこれくらい弾ければ、あと2年くらいしたらどれだけの曲が弾けるのかと今から楽しみです。
今は小ロマンスを練習していますが、14小節目の速いアルペジオのジャッというのが弾けるようになった時の嬉しそうな顔がとても印象的でした。
プログラムナンバ―13 中学1年生 オーバー・ザ・レインボー/H.アーレン作曲 荘村清志編曲
この子はプログラムナンバ―12の子のお兄さんで同じ時期にレッスンを始めました。
ただ、受験などでブランクがありレッスン歴は短くなります。
時間がなかなか取れない中、頑張って練習し、丁寧に大事に音を紡いでいるのが聞く人に伝わる良い演奏でした。
自分の先生だから言うわけではないですが、編曲もとても良い編曲で、弾きやすく、それでいてオーバー・ザ・レインボーの魅力をギターで伝えるのにぴったりなアレンジです。
皆さんにお伝えしている事ですが、大きい舞台で弾くのを楽しむだけではなく、聴いてくれる人にその曲の魅力を届けられるように考えて練習し、演奏しましょうと言っています。
この子は、その私の気持ちをしっかり理解し、実現できるよう取り組んでくれたと思います。
ある練習方法の成果もあってか、最近突然上達速度が上がり、今はフェレールのタンゴを弾いています。
プログラムナンバ―14 小学4年生 ガボットニ長調/M.M.ポンセ
この子はレッスンを始めて3年9ヵ月になります。
月2回1回1時間のレッスンでコンクール等も目指さず、マイペースで子供の生徒さんをどれだけ上達させる事ができるか、それが長い間の課題でしたが、思ったよりも良い結果が出たと思います。
この子は平日毎日40分練習し、土日は何故か休みというペースで、お母様ももっと練習してくれれば…と仰っているのですが、それくらいでここまで弾けるなら充分かとも思います。
私のレッスンはオリジナル性が強いですが、中でも下の3つが身についているかどうかで、その曲を弾かせられるかが決まってきます。
http://www.ichikawa-cgt.com/position.pdf
http://www.ichikawa-cgt.com/jyouge.pdf
http://www.ichikawa-cgt.com/matome.pdf
今回もこの3つと左手の重心移動をこの子が身につけられたため、ここまで弾けたと思いますが、コンクールに出る子以外で小学中学年の子にこれが身につけられるか今まで疑問でした。
それが成功し、ほかの小さい子達にも伝えられる手ごたえを掴めてとても嬉しかったです。
カルカッシのエチュードをやりつつ次はラグリマとなりますが、もうとりあえず音符通りには弾けているので次の段階に入っています。
冒頭にも少し書きましたが、数年前から全ての人に自由な表現と、それが可能な技術を身に着けられるようなレッスンを目指してきました。
皆さんの演奏を聞いて,それが実現できてきたと感じられました。
初心者として始めて、まだ1年、2年の方にもその息吹きが見られ、これから必ず良い方向に導けるという確信が持てました。
まだまだ皆さん成長の過程で、これから大きく伸びると思います。
それを楽しみにどんどん良い練習方法や資料を作り、お役に立てる様に努めていきたいと思います。
皆様、本当にお疲れさまでした。
今回は記念品はファイルに楽譜を入れたまま書き込みできるバンドファイルを中心にエチュード集などをお贈りしました。
また、ご後援頂いているクラシックギター専門店メディアカーム様からは素敵なオリジナルボールペンをご提供頂きました。
ノック部分がスマートフォンのタッチペンとして使えるという高性能なものです。
小さい子達も皆かっこいいーと喜んでいました。
毎年ご後援ありがとうございます。
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