1ヵ月遅れの発表会
先日の発表会で5番目に弾く予定の小学6年生の男の子が、不運なアクシデントで左手の小指を骨折してしまい参加できなくなってしまった事はお伝えしました。
参加費を返金する旨と、また必ず演奏の場を作るからそれを目指し完治したら頑張ろうね、と慰めつつ励ましました。
しかし、彼は人生の重大事を昨年12月に迎えるにあたってもレッスンを休まず、ラグリマと11月のある日を一生懸命練習してきて、これではあまりに辛すぎると感じました。
まるで暑い夏に一生懸命働いて今夜はお風呂あがりに冷たいビールを飲むのだ!と仕事中ずっと考えて帰ったらビールが冷えていない!みたいな。
または今日は昼から何も食べていなくて夜は絶対あのお気に入りのラーメン屋に寄ってこってりラーメンを食べるぞー、と意気込んでいたら休みだったみたいな。
またh、いやもういいか。
まあそんな事を考え、また次頑張ろうねと伝えた次の日の朝、返金はできなくなるが完治したら家で演奏してその録画を発表会の様子をお伝えする私のブログに紹介するのはいかがですかと伝えました。
返金よりそちらが良いというお返事を頂き、その方向でプラグラムナンバー5番は彼の枠として空けておきます。
今日彼のレッスンがあり、まだ完治はしていないもののかなりギターは弾ける状態なので録画の日程を決めたりしました。
日時:3月5日(日)
リハーサル時間:12:22
本番演奏時間:13:56
彼が発表会に参加できていたら弾くはずだったリハと本番の時間です。
発表会と同じでリハーサルから本番までは自由に過ごし、本番演奏5分前は発表会と同じで音出し禁止というルールです。
録画も一発撮りで大きなミスがあってもそれを提出して頂く事になりました。
自宅での録画なのでホールの響きもなく、目の前のお客様もいませんが、今までの練習の成果を存分に発揮できればと思います。
彼は参加できないながら今回の発表会を聴きに来てくれたのですが、今日レッスンで久しぶりに演奏を聴いたら練習は出来なかったはずなのに弱点だった曲の流れの停滞が少し改善されていて、皆様の演奏をしっかり聴けていたのだと嬉しくなりました。
演奏を聴くと言う行為は、人の数だけスタイルが合って良いです
が、その人の演奏の良い部分を素直に良いなと感じ、そこから更に発展させ、どうしたらこんな音が出せるんだろうと自分の演奏を工夫したりできるとその人の演奏はどんどん良くなっていくと思います。
そう言う過程を今回彼が経てくれたように感じ、1ヵ月後の彼の演奏を聴くのが今から楽しみになっております。
いつもそんな感じで参加する人同士でお互い刺激を与えつつ、自分にないものを見つけたりできたらよいなあと考え発表会を催していますが、今回はそういう場として上手く機能したようです。
あの人の演奏をもう1回聞きたいとか、撮影した動画を許可が得られれば見せて欲しいと言ったご要望がいくつかありました。
そういった反応を彼も引き出せるようになれると思うので頑張って欲しいです。
すっごいプレッシャーをかけていますが、当日演奏した方々が味わった舞台で弾くプレッシャーに少しでも近づけるセンセーココロですよ。
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