1ヵ月ほど右指の爪を短くします。

ギターの音色は右手の弾く位置によって変わります。
弦を固定するための台、下駒(サドル)と呼ばれる場所の近くで弾くと音が硬くなり、サウンドホールの上や指板周辺で弾くと音が丸く、柔らかくなります。
下駒.jpg

これとは別に音色を変える手法としてうちの教室では弦に対する指の角度や深さでも音色を変えたりしております。
こちらがその動画。右手の位置はサウンドホールの上と変わっていないのに音色は変わっているのがわかると思います。

爪で弾く場合、弦に対して垂直に爪を当て、爪の裏全体を滑らせて弦を弾くと硬めの音が出ます。
対して右腕を少し前(下)に出し、爪の左側の縁を弦に当て、そこから中央に向かい爪の先を滑らせるように弾くと音が柔らかくなります。
注意する点としては、腕や手首を捻ったりせずに指を曲げると自然とそうなる角度を探すことです。

これは参考になるかわかりませんが、つま楊枝を弦に見立ててその動きを表してみました。
スリッパがダサい!


こちらは大体その切り替えで音色を変えている演奏です。
先日の発表会で弾いた演奏ですが、演奏内容もそうですし、途中飛ぶ小節を間違えたりしていて(2分40秒あたり)お恥ずかしい限りですが、音色切り替えの参考になれば幸いです。
1分2秒あたり、1分51秒あたりを聞き比べると斜めと垂直の音の違いが出ていると思います。
本来はサウンドホール上で位置をほぼ変えず弾こうとしたのですが、1分51秒のタッチは右にずらしてしまっていますね。残念。
この記事を書く事を想定して演奏に臨んだのですが、色々てんぱってしまいました。
この演奏についてはまた後日書くかもしれません。

学校の方針、お仕事の関係、ライフスタイル、様々な理由で爪を伸ばせない方も多くいらっしゃいます。
そんな方々は指頭奏法という爪を使わない弾き方があります。
次の演奏はほぼ指頭奏法で弾いています。
ただ、爪を伸ばした状態の指頭奏法なので角度などそのために工夫してしまい、爪を伸ばしていない方には参考になりにくいと思います。

一応今回の同じ場所での音色の切り替えは爪を伸ばせない方の指頭奏法にも通ずるものがあるのですが、ギターを始めて1ー2年の方は切り替えが上手くいかない方もおり、これは角度や深さを研究せねば…とこの度右指の爪を切る事にしました。

半年くらい前は確か爪の生え方による押弦やスラーの研究のために左指の爪を伸ばしていましたが、今度は逆ですね。
1ヵ月ほど右指の爪が短く、爪で弾く方にはレッスン時にご参考にし難い部分も出てきてしまうかもしれませんがお許しください。

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