一番伝えたいのはあの頃の自分かも

いよいよ来週に迫った楽曲分析の発表。
台本の書き直し5回目でようやく伝えたいことが伝えられるかもしれないという希望が見えてきました。

台本はA4用紙9枚分にびっしり。
お客様にはピアノ譜とギター譜も全てお渡しする事に。
ギター譜ピアノ譜.png

冗長にならないよう、要点を絞って台本を推敲しているのですが、説明が必要な箇所の注釈や、楽曲分析体験コーナーのような時間を作ったのでそのための配布資料がA4で5枚くらいかなあ。
全てまだ完成していないのですが…

楽曲分析体験コーナーはどんなものかというと、トロイメライの12小節2拍目裏に導音のないト短調の属7の和音、3拍目に主和音の第2転回形が来るのですが、主和音に含まれる主音のソが3拍目裏と半拍遅れて配置されています。
属7の和音は通常導音と呼ばれる音が含まれ、それが主音に続くことで終止感が出て一つの区切りが生まれます。
ところがこれが意図的に省かれているので、聴けばわかるのですが物凄くもやもやします。

なぜそうなっているかを考えるためのアプローチとして先生に弾き比べをして頂き、その違いを聴くことでなぜシューマンは導音を入れなかったのか、主音をずらしたのかを考えてみるという試みです。
また、ここはソプラノ、アルト、テノール、バスとモチーフが声部を変えて2拍ずつ受け継がれていくのですが、バスの開始だけ半拍前倒しされシンコペーションでアクセントがずれているんですね。
それが他と同じ強拍である3拍目頭から始まったらどう聞こえるか、というのも体験して頂きます。

1回目は12小節を楽譜の通りに

2回目は2拍目裏の和音に導音を入れ他はそのままに

3回目は2回目裏に導音を入れ、主音を3拍目頭に弾いて頂き導音と主音の繋がりを作って

4回目は3回目に加え、バスを3拍目頭からソプラノを模倣して頂きます。

これが配布予定の楽譜。
12小節弾き比べ画像.png
体験コーナーはもう一つあって、22小節目の属9の和音がピアノは基本形、ギターは第1転回形になっています。
これは6弦ギターでニ長調で6弦D調弦で弾く場合、運指上仕方のない事なのですが、ではそれを弾き比べてどう響きが違うか体験してもらいます。

そして、その転回形の違いから私がギターで弾く時に考えた演奏表現の工夫をお伝えするという流れ。

トロイメライは4小節ではっきり一つのまとまりとなっており、そのまとまりを説明の便宜上ABCDEFとしました。
リピートがあるので、演奏はABABCDEFとなります。
EパートはAの再現と言って良いので説明は割愛する予定です。
残りのABCDFの5つのパートから、楽曲分析をして最も演奏の参考にした点を1つずつピックアップして説明していく流れになります。

クラシック音楽を学びたいと真剣に考え始めた理由の一つが「なぜ演奏者は楽譜に表現記号が書かれていなくてもその曲を魅力的に弾けるのだろう。それが知りたいなー」という物凄く単純なものでした。
しかし恥ずかしながら音大を卒業してもあまりわからずじまい。
というか落ちこぼれだったので、とにかく練習しなければ、とそういう方向に目を向ける余裕がありませんでした。

今回の発表は昔の自分が聞いたら「なるほどーそういう理由でここはこう弾くんだ」と納得してもらえるような内容になったらなあと頑張ってます。




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