おめでとうございます
本日行われたジュニアギターコンクールの中学生の部で生徒さんが2位に入賞しました。
おめでとうございます。
私は仕事で伺えなかったのですが、母子室からご家族が撮影された演奏動画を送って頂き本日の演奏を聴くことができました。
演奏曲はマウロ・ジュリアーニの大序曲。
曲の仕上げ方は多面的なアプローチがあり、人それぞれ。
うちではこの曲は緊張と安定をどれだけメリハリをつけてはっきり聴いている人に伝えるか、という事を最優先事項として進めて行きました。
最近のレッスンで彼の演奏を聴くと緊張の部分で勝手に力が入り心拍数も上がる(パルスオキシメーターが役に立ちました)、安定の部分でそれが解除されホッとすると言ったことが起こり、この安定に入って体の緊張が解ける瞬間が気持ち良いんですね。
ホラー映画で怖いお化けが出てきてうわー!ってなるんだけど主人公が何とかやり過ごす時のホッとした感じに似ているかな。
こんなことを言うとジュリアーニやそのファンに怒られそうですが、大序曲はそれに近い事が繰り返されている気がします。
ジュリアーニさんごめんなさい。
これは聴く人を楽しませることのできる演奏になったなあ、と嬉しかったです。
大序曲は華やかで盛り上がる曲ですが、技術が伴っても魅力的に弾くのが難しい曲だと思っています。
そしてそういう演奏は「ここは緊張パートだからこう盛り上げる、ここは安定パートだからこう弾く」とかなりの部分曲を意識的にコントロールしないと弾けません。
それができないと技術は凄いけど印象が薄かったな、となってしまう曲です。
※これは私が勝手に思い込んでいるだけなのでそうでないと感じた方はそちらが正しいと思います。
彼がうちに来た時に演奏についての希望と言うかお悩みをご家族から伺い、それを解決するためには「曲を構成するフレーズがどんな意図を持っているか把握し、その上でどう表現するか、そしてそれらを組み合わせ1つの曲というストーリーをどう完結するか」を考えられないと難しいと感じました。
まず私がそれが出来ていないのですが、それでも約1年10か月レッスンさせて頂き、少し目標に近づいたという感触が得られました。
それで嬉しかったんですね。
ご本人もご家族の方も、ご参加の皆様、審査員スタッフの皆様本当にお疲れさまでした。
おまけ
今朝起きたらこうなってました。
マメさんがご飯ボックスをこじ開けて猫用鰹節をむしゃむしゃ。
人生の中でこの泥棒猫!と言う日が来るとは思いませんでした。
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