火曜日はジャズの日!※追記
といってもジャズギターのレッスンをするわけではありません。
というか私はジャズギターのレッスンはできません。
簡単なものでも無理です。
ご注意ください。
火曜日の生徒さんが今はもう引退されましたが元プロのジャズピアニスト(以下Aさん)だったり、アマチュアですが何十年もジャズギターを弾いていて、色々なイベントに参加したりライブ活動をしている方(以下Bさん)なんですね。
他にもちょうちょ大好き君やそのおばあ様もいらっしゃいますが、たまたまとは言えジャズの元プロの方、レベルの高いジャズギター奏者が並んでいるので勝手にジャズの日と呼んでおります。
何故そういう方がうちの教室に来てくれたのか、ずっと疑問でした。
Bさんは結構うちの教室から家が近いのでわかるのですが、Aさんは最初別の教室で習っていて、その後家が遠いにも関わらず電車とバスを乗り継いで通って下さってその理由がよくわからなかったのですね。
本日謎が解けました。
何十年もプロとして活躍された方に対して恐れ多い事ですが、どうも感性が似ていたみたいです。
ちょうど今日和音というか和声感についてブログに書こうとしておりました。
そこでこういう写真を用意していたのです。
これは何かというと、私は10年くらい前から和音を聞き、それがバランス良く響き魅力的な和音だとB、そうでないとAのような映像だったり絵が浮かぶんですね。
追記:恐らく誤解されることは無いと思いますが、AさんBさんはこのフルーツポンチのA,Bと無関係です。
お2人の音は当然Bです。
寝ている間に宇宙人に改造されたのかも。
フルーツポンチが浮かぶわけではないのですが、まあ色彩的な比喩としてこの写真を撮りました。
今日の朝ごはんです。
和音の構成音がバランス良く鳴っているとBのような色が満遍なく詰まっているような絵が浮かびます。
そして低音はフルーツポンチで例えるならサイダーや果汁的な全体の雰囲気を作る感じ。
味噌汁なら低音が出汁や味噌でその他の音が具でしょうか。
まあ私はそんなよくわからない感覚が浮かぶのですが、Aさんのレッスンで本日「自分も音を聴くと色が、曲全体からは絵のデッサン的な配置のようなものが浮かんだり、良い演奏だと動物が躍動的に動いている様子が浮かぶ」と言われました。
前のレッスンでAさんが落ち込んでいて、元気を出してもらえないかとホアキン・クレルチ氏のシャコンヌの演奏動画をお知らせしたのですが、それで動物が浮かんで元気が出たという会話が合ったり。
正直あれは凄いです。
無伴奏シャコンヌというすんごい映画があるのですが、あれを思い出しました。
Aさんのお話を聞き、これは面白いとそういった事をメモしてブログに書く許可を頂き、今に至っているわけですね。
Aさんは何十年も、ジャズピアノという、あらゆるジャンルの音楽の中でも恐らくトップクラスに和声感が必要であろう世界で仕事をされてきたので、私の遥か上、音を聴いて全て明確にコード名まで浮かぶそうですが、それが苦痛だとも仰っていました。
とても優れた絶対音感を持つ人があらゆる音がドレミで聞こえて辛いという記事を読んだことがありますが、それに似ているかも。
私はコード名はわかりやすいのは浮かびますが、全部なんてとてもとてもな人間なので恐れ多いのですが、「なんか浮かぶ」と言う共通点を見つけてうちの教室に来て下さったのかな、と。
それでBさんにも「和音や曲を聞いて何か色が浮かびますか」と聞いたところやはり「浮かびます」というご回答が。
これもメモして掲載許可をとりました。
M7♯11は寂しい色、具体的には林に入っていき日が段々沈み昼から夜になるちょうど境目みたいな風景が浮かぶ。
C69は夏の海辺太陽がさんさんと照る様が。
CM7はその夏の海辺で少し雲が陰り時折雲で太陽が遮られ影ができるような。
感性が豊か過ぎませんかね。
まあそんな感じなのでジャズの日は色々な話が出来て毎回とても楽しみです。
それで話していて思ったのですが、なぜジャズを演奏される方と話すのが楽しいのか。
あの方たちはどうも目線が作曲家っぽいんですね。
クラシックは楽譜通りに弾く、もっと言えばどう表現すれば楽譜に書かれた音群の魅力を引き出せるか、という事に拘りますが、ジャズは旋律にどの和音を付けるか、魅力的に聞こえるためには転回形を変えたり旋律のリズムも変えたり。
主題を即興変奏したり、雰囲気だけ残して新たな旋律を作りだしたり。
そして私は「作曲家がなぜこの音、この和音をここに配置したか知りたい」という訳の分からない理由で現在作曲家の先生に楽曲分析のレッスンを受けております。
だから作曲家の目線を持つ方と話し、その考えを聞くのが楽しいのは当たり前だと気が付きました。
今回は火曜日はジャズの日!という事でタイトルに副った内容を書いてきましたが、別にジャズをやっていなくても他の方々のレッスンも毎回楽しみです。
カデンツ入りの楽譜で転回の変更や主音の保続、属音の保続、代理和音に入れ替え、非和声音、密集開離配置などやっておりますが、結構皆さん反応が良くて楽しくなってしまいます。
伝えるタイミングや準備をしっかり行えば、塾や他の習い事で全然練習時間が無く趣味でやっている小4や小5の子も導音→主音の連結により終止感は感じられ演奏に活かせるとわかりました。
先日カデンツ付きの音階楽譜を公開しましたが、あれは理論を学ぶ、と言うより和音の入れ替えで色々遊び、和声感を養うものだと考えております。
今そんな遊ぶ資料を作っています。
とある理由からその資料の完成は2ヵ月くらいかかりますが、レッスンでは資料が無くてもそう言った遊びはできるので、皆様に楽しんで頂ければと思います。
この記事へのコメント
>子泣き爺さん
>
>❌C7 ⭕️CM7
反映致しました。
ご指摘誠にありがとうございます。