楽しいことだらけ
ここ1週間ほど少し頭痛が引いてきて調子が良くなってきました。
まだ少し頭痛の芯みたいなものは残っていますが。
まさか8ヵ月近く続くとは。
穀物断ちをしていましたが、それも解禁し今は両親が送ってくれた新米を美味しい美味しいと食べています。
初夏に作った梅干しが少し熟成されて良い感じでした。
母も梅干しを作ったのですが、それより良くできていたようでニヤリ。
やはりおにぎりは良い。
ここ半年ほど炭水化物は主に芋と豆と春雨でとっていました。
やっぱりお腹が空いてしまい、穀物のエネルギー効率は凄い、稲作を始めた昔の人に感謝、稲作を続けてきた人達に感謝、今の米農家の方に感謝、とお米の尊さを思い知りました。
忙しい時は朝バナナ3本昼バナナ3本とリンゴ、夜蒸かした芋や豆、となんとなくゴリラを想起させる食事内容で、ゴリラはあの体格を維持するのに何を食べているんだろうと調べてみました。
やはり果物が好きで、時にはアリなんかも食べるそうです。
参考サイト
それでよくあの体格を作れるなあ、と感心しました。
まあゴリラの話は置いておきます、ウッホ。
お米を食べなくなると味噌汁も食べなくなり、料理を楽しむことも食事を楽しむ事もなくなり、自分の食事の楽しみの中心にはお米があったんだなあと思い知りました。
お米を食べるようになるとまた料理を楽しむようになり、
ゆずポン酢を作ったり
切り干し大根や味噌漬け用に野菜を干したり
その出来にニヤニヤしたり
その味にニヤニヤしたり(シャキシャキして美味しい)
柚子の皮を干して柚子パウダーを作ったものの使い道が浮かばずしばらく見つめたり
鶏むね肉の柚子塩煮なるものをつくったり
味噌漬けの出来を想像してゴクリ生唾を飲み込んだりしていました。
味噌漬けが好きなのですが、最近好きだったメーカーの味噌漬けが近隣のスーパーから消えてしまったので作る事にしたわけです。
さくら大根ぽいものを作った時もそうでしたが、漬物って種類によっては砂糖をびっくりするほど(300gとか)使うんですね。
あと味噌漬けに使った酒粕が余ったのでホット豆乳に入れたりして飲んでますが、体が温まって良い感じです。
粕汁や粕漬けも作ってみようかなあ。
そんなこんなでまた料理?を楽しんでいますが、体調が良くなって嬉しくて憧れの利尻昆布を買ってしまったりエンゲル係数が倍くらいになってしまいました。
別の意味で少し節制します。
趣味の楽曲分析のレッスンもなんとか続けており、現在はインベンション第13番イ短調に取り組んでいます。
今回の課題は少し特殊で、各動機で感じた事を言語化するという感覚的な課題。
インベンションは電子ピアノで練習しているのですが、普通なら1分30秒程度の曲に4分かかるので、テンポが遅すぎて自分の演奏から得られる感覚は課題を満たすまでに至りません。
そこで演奏家の演奏をいくつか参考にして課題を進めていたのですが、おかしな事が起こりました。
この曲はイ短調-ハ長調-ト長調-ホ短調-ニ短調-ハ長調-イ短調と調が移り変わっていきます。
ある奏者の演奏を聴くとイ短調の箇所とホ短調の箇所のみ「ミ」の音が浮かび上がって聞こえるのです。
ミはイ短調において属音、ホ短調においては主音となります。
これは奏者がそう意識して弾いているのか、或いは私の頭があれなのか。
大体こういう場合後者なのですが、他にも2箇所そういった違和感がありました。
自分が書いている曲から受ける感覚が、バッハの意図したものか奏者の解釈によって導き出されたものなのかわからず、課題が進まなくなってしまいました。
平均律クラヴィーア曲集を聴音しようとしたり(もちろん少ししかできない)、和音のバランスを色々変えて弾いたりしていたので感覚が狂ってしまったのかなあ。
さて「ミ」の問題は具体的にはこういう所です。
下の画像の青いミは多少浮き出て聞こえても属和音の箇所なので違和感がありません。
問題はその後。
完全終止した後に出てくる主和音の構成音である赤いミが浮かび上がり、属音の内声保続のように聞こえてしまい終止感が薄れると感じてしまいます。
他の調でも勿論ミは出てきますが、そこでは何も感じません。
だから奏者の方が意図してそう弾いている可能性も否定できず。
主音や属音を意図して弾くのは私もレッスンでお薦めしていますし、むしろそういう方の演奏は好きです。
ただ、今回は奏者の意図を感じない素のまま?の演奏の方が課題を進めるうえで良さそうに感じました。
そういった経緯があり、インベンションは昔使っていた演奏用の曲集と分析曲集2冊、計3冊を持っているのに演奏を聞くために楽譜を作る事に。
下のような機械演奏だとやはりミに対して違和感がなく、停滞していた課題を進める事が出来ました。
こちらはテンポ65。
8分音符スタッカート無し。
こちらはテンポ65。8分音符スタッカート。
添え書きは私の分析と感想なので間違っている事も多々あるかと思います。
参考になさらないでください。
楽曲分析のレッスンは相変わらず面白く、不完全な終止形の箇所で「もしここがバロック的な完全な終止形だったら…」というようなifの試奏をして頂いたり。
持っている分析曲集のうち、1冊の著者は先生が芸大の作曲科時代に師事していた先生なので当時の講義の様子が聞けたり。
今回「ミ」問題があり、確認のためこの短い曲を繰り返し何時間も聞いたので、バッハの曲の1瞬だけ響く和声の響きの面白さや調性の揺らぎなんかがほんの少しわかった気がしました。
あとは前のサラバンドからイ短調縛りで弾いているので、弾いていると分析しなくても「あっ今この和音で経過的な感じだ」と和音とその機能が浮かぶようになってきて楽しいです。
近々またレッスンがありインベンションは恐らく終わり、次はシンフォニア第13番イ短調。
そして平均律クラヴィーア曲集からイ短調のフーガ。
その先の曲としてBWV1000か1001のフーガ(これもイ短調に移調予定)も練習を開始しています。
どちらのバージョンかは両方弾いて決めようかと。
イ短調縛りが凄い。
来年5月25日にその作曲の先生の門下生の演奏会があるので、そこでBWV1000か1001を弾けるように頑張ります。
演奏だけでなく、また楽曲分析の視点から色々話すと思うので今回は早めに台本や資料も準備せねば。
恐らくですが、体調の安定する時期は3月終わりまでだと思うので、今のうちに他にも色々進めたいと思います。
対位法も少しずつ学び始めましたし、音楽修辞学も知りたい。
誕生日に友人が贈ってくれた学術書もこんなにあります!
あのお高いパウル・バドゥーラ=スコダさんの本まで!
全部ちゃんと読み、活かすのに最低10年くらいかかると思いますがコツコツと地道に進めます。
ありがとうございます!
それから生徒さんで元プロのジャズピアニストの方が様々なカデンツのパターンを書いて贈ってくださいました。
貴重な知的財産を本当にありがとうございます!
ドビュッシーの曲の一部を想起させるものもあり、興味が尽きません。
こちらもレッスンで活用できないか試したいです。
※画像は拡大しても読めない仕様になっております。
※画像は拡大しても読めない仕様になっております。
それから習っている作曲の先生やご友人の作曲家の方々のコンサートが先日ティアラこうとうで催されたました。
その中で演奏されたグリーンスリーブスの編曲のために、ほんの少しだけリュートについての情報をお知らせしたのですが、そのお礼という形で編曲譜を頂戴しました。
非常に貴重なものをありがとうございます!
あと、プログラムにも名前を載せて頂きありがとうございます。
私は本当に恵まれているなあ。
グリーンスリーブスという素朴な旋律が、ある時はTシャツにジーパンといった素のままに、ある時はゴージャスな衣装を身にまとって、ある時はシンプルな中にアンバランスの妙があったり、とまるでファッションショーを見ているような内容でした。
私は「作曲家がどういう事を考えながらこの曲を作ったか知りたい」と楽曲分析のレッスンを受け始めました。
そして今編曲譜ではありますが、作曲家の方が試行錯誤し作った楽譜が手元にあります。
その作者の方に定期的にレッスンを受けている訳ですね。
つまり、この楽譜を分析して「ここはこういう気持ちでこの和音を付けたのですか?」と質問する機会もある訳ですね。
なんと夢のような!
まあ先生の楽譜を分析するのは恐れ多いですし、その時の気持ちを聞くのもちょっと気が引けるので妄想だけにしますが。
そう考えるだけでもテンションが上がります。
こう書いていくと楽しいことだらけ。
その楽しみも体調が悪いと半減してしまいます。
できるだけ体調管理に努め、その喜びを享受できる幸せと周りの方々への感謝を忘れないようにしたいと思います。
そして私も周りの方に頂いた「楽しい」を還元できる人間になりたいです。
おまけ
どんぐりと(ベンガル)ヤマネコ(の子孫)
この記事へのコメント