原始人、文明の利器に出会う

友人がまた音楽の参考書をプレゼントしてくれました。
本当にありがとうございます。

和声Ⅲ(緑の本)と
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音楽修辞学の本です。
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恐ろしい事にこれ英語の本です。
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今までは和声Ⅰ、Ⅱ(赤と黄色)の本でやりくりしていたのですが、和声Ⅲはインベンションで出てきた和声の反復進行について書いてあるので買おうか迷っていました。
どうも反復進行が好きみたいで、好きなものはその構造など知りたくなりますよね。

音楽修辞学の本はなぜ欲しかったかと言うと、
・以前から特定の度数の跳躍や響きに興味があった
・J.S.バッハの曲を弾いたり楽曲分析していたら特定の度数の跳躍が効果的に使われており、意図的に使っているのだとしたらどういう理由でそれを配置しているのか知りたい欲求が抑えられなくなった
と言う理由があります。
例えば6度の跳躍。
下の楽譜の2か所の長6度上行跳躍。
どちらも主和音に移行する直前のドミナントの最後に配置されていますが、ここは前からの下行の流れで落ち葉がひらひら舞い落ちるようなある種の勢いがこの6度上行で緩和されます。
されますと言うか、私個人としては下行により生まれる軽い勢いにブレーキをかけるように6度の上行跳躍で少し遅くしたくなるんですね。
主和音に丁寧に繋げたくなる。
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そういったある種抑制的な弾き方を音の流れが要求してくると感じてしまいます。
そう感じるのは不思議だなー、と色々調べていたら音楽修辞学という分野に行きつきました。

それで参考書を選んで一番良さそうなのがこの英書かなあと。
友人がプレゼントしてくれたとか書いているけどお前に友人なんかいる訳ないじゃん、本当は自分で買ったんだろ!と疑うそこのあなた!
そういうのは言わないのが優しさと言うか…人としての…あれですよ…

まあその問題は置いておいて、和声Ⅲはすぐにとても役立ちました。
問題は音楽修辞学の本です。

私は頭が残念なので英語があまりわからない。
単語を検索しながら翻訳していきました。
400ページ以上あるので1日1ページのペースでまあ2年くらいかけてやろうと最初はのんびり構えていたのですが、思ったより難しく「難しいウホ難しいウホ」と原始人化して泣きながら訳していました。
多分友人がプレゼントしてくれたのではなく、自分で購入していたら「わからないウホ」と諦めていたと思います。

練習に楽曲分析に対位法に音楽修辞学の翻訳とやる事も増え、睡眠時間を削るしかなく途方にくれていたのですが、本日光明が。
なんと!外国語の文章を写真に撮るとそれを自動で翻訳してくれるという翻訳アプリを生徒さんから教えて頂きました。
というか、私のスマートフォンに最初からそのアプリが入っていました。
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完全な翻訳ではないですが、スマホをページにかざして数秒後このような翻訳が表示されます。
意味もほぼわかります。
凄いウホ…と原始人は科学の進歩に感動して涙を流したとか。

1ページスキャンし、コピーしてドキュメントに保存を400数十回繰り返せば1冊翻訳出来てしまうのです。
あやふやな箇所は多少はあり、そこは調べなければいけないですが。

本当に人間て凄いなあと人間に生まれたことに感謝しました。
そしてこのアプリを教えて下さった方、ありがとうございます!

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