尊敬するあの人達のように
今日は夜のオンラインレッスンだけだったので朝起きてマメさんのトイレを掃除し、ご飯をあげてから夕方までほぼ対位法の勉強をしていました。
使っている教本はこちら。
どちらも友人が買ってくれたもの。
別に友人の弱みを握っているわけではありませんよ!
同等の価値のお返しはしております。多分。
1冊だけで完結する学術書というのもあるのかもしれませんが、私は大体勉強するとき最低2冊は用意して補完しております。
対位法と言うのは難しいものという印象を持つ方も多いと思いますし、私も早い段階で1度挫折した身なので上手く学べるか不安でした。
ところが始めるとあら不思議。
とっても面白い!
朝7時から始めて気が付いたら10時で腹の虫が鳴き中断し玄米ご飯と味噌汁と漬物を食べ、また15時まで続けて腹の虫が鳴き中断し玄米ご飯と味噌汁と漬物を食べ、17時までに全音符対全音符から一気に定旋律を用いない転回音程による二重対位法まで進んでしまいました。
最近玄米ご飯を食べ始めたのですが、浸水時間を24時間(12時間くらいでも可)、炊き方をちゃんとすると美味しいとわかりました。
向き不向きがあるようですが私には合っていたようです。
あとチャーハンに向いています。
さて例の如く食べ物の話題になってしまいましたが対位法に話を戻します。
多くはないですがちゃんと各課題もこなしました。
部分的に隠しているのは教本に載っている定旋律や禁則をまとめたものだからです。
多分このまとめをしなかったのが前回挫折した原因かも。
対位法を学ぼうと思ったのはJ.S.バッハの楽曲分析や演奏で必要だと思ったからなのですが、これが殊の外面白い。
休日(夜にオンラインレッスンはあるけど)は最低4時間練習するようにしているのですが、対位法が楽しくて止まらないので今日は2時間しか練習していない。
まだ演奏表現までは結び付けられませんが、バッハの曲にやけに反進行が多い理由や強拍からずらして主題が始まる理由は対位法的な理由かなあ、と色々考え面白かったです。
一気に進めたので抜けている所もありますが、転回対位法は本来2月くらいに取り組めるかな、くらいに考えていたのでびっくりしました。
転回対位法はインベンションなどが例に挙がります。
※すべてが転回対位法で出来ているわけではありません。
バロック時代に変化していった対位法と同時代に芽吹いてきた和声法が混ざり合って作られたような曲です。
そうして思い出すのが生徒の皆様。
ある方は私の父くらいの年齢なのにタレガのニ長調のワルツ、グランワルツ、ロシータと3曲並行して弾いたりしていてそのモチベーションがどこから来るのか不思議でした。
ある日レッスンで「楽しくてつい弾いちゃうんですよ、やめられない」と嬉しそうに仰っていてなるほど、と理解できました。
学習において理想的な姿の一つに数えられると思いますが、中々そこまでの領域に至るのは難しいです。
羨ましいです。
他にも1回のレッスンでバッハのリュート組曲第3番のプレリュードにアルベニスのセビーリャにタンゴに3曲も弾く人がいたり、びっくりするくらい緻密に考察し曲を弾いたり、外国の方なのに日本語で音楽理論を学びながら曲を弾いたり、始めたばかりなのに物凄く丁寧に熱心に練習して下さったり、うちのような小さなノンブランドの教室に遠くから来て下さったり、なぜそこまで出来るのか不思議に思う生徒さん達が浮かびました。
皆様心より尊敬申し上げます。
楽しいというのは新しい事を始めた時は割と得やすい感覚で、私なんぞはそのために次々と新しい事を始めるローリングストーンなのですが、継続するとなるととても難しい。
今回は皆様のように継続できると良いなあ。
そのためには10度の転回対位法をなんとかせねば。
あれは凄い脳トレになる。
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