ピアノ曲ばっかり分析していた理由

昨日、4歳からレッスンを始めた現在小学5年生の子が将来のため、学業に専念するためお別れのレッスンとなりました。
レッスン期間は約7年程でしょうか。
少し遠くから通ってくれていたのですが、長い間本当にありがとうございました。
最後はバッハの主よ人の望みの喜びよと戦場のメリークリスマスイントロすべてハーモニクスver.をそれは上手に弾いてくれました。
まだお伝えしたい事も沢山ありましたが、これくらいの曲がここまで弾ければもうこの子は自分の手を離れても大丈夫、そんな満足感も抱かせてくれる演奏でした。

今だから言いますが、正直4歳の子のギターレッスンは私には力不足で無理だと当時思っていました。
なにせ経験が有りませんでしたから。
ただあの頃は若かったんでしょうねー、挑戦してみようという気持ちがほんの少し勝った。
それで7年強続けてくれ、レッスンをやめても余裕が出てきたらギターを続けると言ってくれてとても嬉しかったです。
K君やご家族のご多幸を祈っております。




さて、今月の前半に平均律クラヴィーア曲集第1巻第16番ト短調の楽曲分析も無事終わりました。
この曲は34小節の4声のコンパクトなフーガで、初めてのフーガの楽曲分析に適していた、と後になってわかりました。
平均律クラヴィーア曲集16番.png

シンフォニア第13番を分析した時もそうでしたが、今回も課題を持っていくと先生から「何もいう事がない」とお褒めの言葉を頂戴し、少し自信がついていたのですね。
ところがこの1月終わりから始めたBWV1000(リュート版)とBWV1001(バイオリン版)のフーガの分析楽譜を両方同時に作っていて改めてフーガの分析の難しさを痛感しました。
インベンションもシンフォニアも平均律クラビーア曲集の分析もこのためで、なんでギターのセンセーがピアノ曲ばっかり分析してるねん!と突っ込みを入れたくなる数か月だったと思います。
理由を書くと
1.鍵盤楽器は学習人口が多く、高度な楽曲分析・学習書を出版できるレベルの方は基本作曲を学び、またそういう方はピアノを習熟しているため最も学習書が多い。
そして複数の分析・学習書を読みつつレッスンを受けるという事は直接のレッスンをして下さる先生だけでなく、書の著作書達それぞれの考えが多面的に学べる。
2.バッハは息子さんの作曲の「学習」のためにインベンションやシンフォニア(ファンタジア)を書いたので学習効率が良さそうと感じた。
3.師事している作曲の先生はピアノを中心として音楽経験、レッスン経験を重ねたので鍵盤楽器対象の曲のレッスンに慣れている。

もちろん他の楽器でも曲の分析・解釈の優れた方は沢山いらっしゃいますが、私が効率的にバッハを学ぶには鍵盤楽器用の曲で学ぶのが一番だと考えた次第です。
声楽の分野が残っている気はしますが。

そんなこんなでバッハに絞り半年強学んできていよいよBWV1000か1001。
これもギターの曲ではないですが。
まあどちらかを5月生の演奏会で弾く予定でした。
しかし…それは実力がともなわず無理そうだと判断しました!
眠いので続きはまた今度。
自由こそ我が人生!

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