倍音・共鳴音の説明を延期します

先日、クラシックギターの倍音・共鳴音の説明0と言う記事を書きました。
※諸事情により既に削除しました。

その前から説明用動画をいくつも撮り、楽譜も作り、説明用の台本も書いてレッスンで少しずつ説明を始めました。
数字も数比もなるべく使わず、実際の演奏に役立つ、そんな内容です。
資料の一例。
倍音1.jpg

さて倍音の説明をレッスンで始めてすぐ、説明の第1段階で結構な反応を頂きました!





こう書くと良い意味に捉える方も多いと思います。
ところがどっこい。逆です。
例をご紹介します。

例1
私「…とこんな感じでなんたらかんたら」
Aさん「なんというか、その…えっと」
私「…すみません」
Aさん「…」

例2
私「…とこんな感じでなんたらかんたら」
Bさん「ちょっとこれは知りたくなかったというか…」
私「…すみません」
Bさん「…」


反応の予想はしていたもののここまでとは。
説明0でも書きましたが、今まで聞こえなかった音が聞こえるようになりストレスになりはしないかと心配していた事が現実に。
認識してしまうと聞きたくなくても聞こえてしまう。

その対処法も用意していて、それも既にお伝えしているのですが、今回の生徒さんの初期反応が予想をかなり上回っており、そういった内容をネットでご紹介するのは時期尚早だと判断しました。


こういった反応が出るのもその方達の音感や和声感が育っているから。
実際カデンツなどで色々やっているので、ギターを始めて1年くらいの方からも共鳴や倍音についての質問がありました。
今回の反応も言われてすぐ認識できるという点で良い事だと思っていますし、5年か10年か20年か、それはわかりませんがギターを続けていれば皆様いずれ直面する問題です。

だから良い演奏を目指すなら必須だとは思うのですが、ブログで倍音や共鳴音について書くのはもう少し様子を見させてください。


倍音の説明0の記事は削除致しました。
理由は、掲載動画やそれに関連する文章が今回の生徒さんの動揺の一因となったのでそこだけ削除しようとしたのですが、そこだけ消すと良く分からない内容となるためです。
誠に申し訳ございません。


教室内では説明を続けますので、皆様わからない事や知りたい事がありましたら率直にお知らせください。
倍音の資料を作るのも説明するのも楽しくて128Hzという低音の音叉を買ったり、鳴らした音とそこから生まれる各倍音を画面上にグラフで表すスペクトラムアナライザを買おうか、真剣に考えています。


128Hzの音叉に興味津々のマメさん。段ボールはとりあえずの共鳴箱。
DSC_3174.jpg

ちなみに128Hzというのは5弦3Fのドよりすこし低い音。
通常の調弦でのギターの5弦3Fドは130.8Hzくらい。
倍音の無い音ってあるんですか?と言う質問が来るのではないかと予想して購入しました。
実際、倍音についてお伝えした所、3人の方からそういった質問がありました。

厳密には自然界にはそういう音は無いようですが、あまり倍音が鳴らない音は存在します。
その一つが音叉の音。
128Hzの音叉の音と、音程を合わせるため少し低く調弦したギターの5弦3Fドを聞き比べて貰おうかと。

128Hzの音叉を選んだ理由は低音の方が聞き取りやすい倍音の数が多いからです。
本当は5弦開放のラの110Hzか6弦開放ミの約82Hzあたりの音叉が欲しかったのですが、ざっと調べた限りでは見つからず。

音叉で検索したらヒーリング目的のものが調弦目的のものより多く出てきてびっくりしました。
今回の128Hzの音叉もヒーリング、ヨガ、チャクラのための商品として販売していました。

確かに遠くから聞こえる鐘の音みたいな落ち着く響きです。
ちゃんとした共鳴箱を作り、寝る時に毎晩鳴らしてみようかな。

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