サインを求められる

毎年クリスマスシーズンにお子さんの生徒さんにプレゼントをお贈りしています。

ギター備品、好きなアニメのシール、お菓子、楽譜、本、日ごろからなんとなくお子様の好みを聞いておいてプレゼントを選ぶので内容は様々。

その中で去年のクリスマスに「ルドルフとイッパイアッテナ」という童話を贈った子からお礼と「読了の記念にサインしてください」と頼まれました。


読了といっても「ルドルフとイッパイアッテナ」は対象年齢小学56年生。

プレゼントを贈った当時その子は小学1年生。

現在小学2年生なのでお母様に読んでもらってという事みたいですが。


お母様もその子と一緒にグループレッスンさせて頂いているので、その時にとても本を気に入って下さったというのは伺っていました。

お母様が読みあげて、その子と妹さんかお姉さんかわかりませんがお子様2人が目を輝かせて聞いているとか。

CMや映画の、幸福な家族のイメージを切り取ったような光景です。


そういう誰かの幸せに貢献できたというのは、とても嬉しく、光栄な事です。

だからサインを頼まれたのには驚きましたが、喜んで書かせて頂きました。


今回の様な事があり、子供の頃読んだ本に思いを巡らせてみると…あの時読んだ本で今の自分が構成されているような。

小学1年生の頃から毎週10冊図書館で本を借りて読み漁っていました。

その中で「ルドルフとイッパイアッテナ」はお気に入りの1冊。

多分この本で猫が好きになったと思います。

猫と暮らす夢はようやく叶いました。


私がよく干し肉、干し野菜を作ったり漬物を作ったりするのは「15少年漂流記」と「ロビンソンクルーソー」の影響がだいぶある気がします。

それから日本昔話。

日本昔話は食べ物が無くてひもじいお話が結構ありました。

食べ物がないという生きるのに不安な疑似体験を繰り返し、その体験から保存食作りに目覚めたような。

干すと食べ物の旨味が凝縮するので単純に美味しいというのももちろんあります。


料理が好きなのは多分「こまったさんシリーズ」の影響。

温泉が好きなのは「クレヨン王国パトロール隊長」の影響。

旅行が好きなのも多分「クレヨン王国シリーズ」の影響。

あとは中学生くらいから読み始めた椎名誠さんの著作や夏目漱石の二百十日あたりの影響かなあ。

二百十日は落語みたいなやり取りが好きで繰り返し読んでいました。

深夜特急も好きです。


子供用の落語集なんかも読んでいて、春になると熊さんはっつぁんがお金が無いので沢庵を卵焼きに見立ててお花見をするのを思い出します。

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そう考えるとプレゼントで本を贈るというのは結構責任が重いような。

でも、今回サインした子は多分私と好みが合う気がするので、今年も本を贈ろうかと今から選んでいます。


クリスマスプレゼントのお礼だけではなく、レッスン101回の記念に自作のアクセサリーをくれたり、コンクール後わざわざ手紙を書いてくれたり、みんな良い子達ばかりで将来が楽しみです。


このアクセサリーとても気に入ってます。

ありがとうございます。

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