鮭イクラ 思い浮かぶは 山の秋
両親が埼玉に来ました。
今年作ったお米を友人や親戚に届けるためです。
私も玄米と精米したお米を少しもらいました。
今年は収穫量が昨年より少し落ちたそうですが、出来は良く、大変美味しいお米でした。
毎年この時期は両親を新米様と崇め奉り、あらゆる我儘を叶え、お神酒も捧げます。
嘘です。
でもそれくらい新米は嬉しい、美味しい。
私は数年前から炊飯釜で直火でお米を炊く事にしました。
深い理由はありません。
大掃除をしていたら炊飯釜が出てきて試してみた。
すると当時使っていた炊飯器より美味しく炊けたように感じた。
そして、炊飯という作業が楽しくてエンターテイメントに近いものとなったからでしょうか。
味に関してはただの自己満足で、もしかしたら最近の良い炊飯器は同等、或いは釜炊きより美味しく炊ける気もします。
釜炊きは何より経験が必要で、最初は失敗もするし手間がかかります。
お米の鮮度、水の量、水に浸ける時間、温度や湿度によっての火加減、炊飯時間。
そして個人の好み。
おかずによって調整する事も必要で難しいです。
例えば玄米2合を炊く際の水の量は約500mlと記載しているサイトが多いですが、私は硬めが好きなので420mlにしています。
段々水を減らし、一度420mlを通り過ぎ410mlまで進んで帰ってきました。
これは玄米の話で精米したお米はまた異なります。
両親もそれが好みらしく、お陰で長野に行っても私がご飯炊き、味噌汁つくり係。
というか調理担当。
そんな訳で今年の新米も一発で完璧な炊きあがり。(信頼されている分緊張しました…)
芸術品のように美しい。
まあこのお米を作った両親が凄いです。
いつもは玄米の私も流石に白米に手が伸びます。
新米をわけてくれたお礼に作った朝ご飯。
その時「飯山の紅葉みたいだねえ」と母が発し、タイトルに。
海の幸?から山の紅葉を浮かべるのが対比的で面白かったからです。
11月23日の発表会フライヤーは数年前に飯山で撮影したものですが、確かに色合いが少し似てるかも。
ただ、鮭イクラ丼は美味しいのですが新米の良さを感じ難い気がしました。
理由は咀嚼した瞬間にイクラが弾け、その中の液体が口いっぱいに広がってしまうのでイクラが味を支配してしまう。
そこで あまりお米の味に影響の出ない塩で食べようといくつかの塩を試してみました。
左上食卓塩。右上ごま塩。
左下カマルグフルールドセル。右下はあまり合わなかったので名前を伏せます。
西瓜に振る塩のように、それぞれ新米の甘みを引き立て美味しかったです。
食卓塩は昔遠足で食べた母が作ってくれた懐かしのおむすびを思い出しました。
ごま塩もそんな感じです。
右下は結晶が大きくてジャリジャリとした食感。
大きさの割に含まれる塩分量が少なめ。
食感は面白いけれど、予想通りと言いますかご飯には合わない。
肉だととても合います。
恵比寿の鉄板焼き屋さんで出会い、常備する事に。
これ位の量の塩を付けたのにこの塩味なの?というのが衝撃的でした。
左下カマルグは何にでも合う包容力のある塩味で美味しい。
ごま塩にカマルグを混ぜても良いかも。
ゲランドも試してみたい。
流石に塩だけだと少し物足りないので筋子の塩漬け(塩強め)を試したら今までで一番良いと感じました。
多めの塩で少し長めに寝かした筋子。
噛んでも液体があまり広がらないのでイクラのような事にはなりません。
この前作った紫蘇の実の塩漬けがいい仕事をした。
あとはへしことかも合うかなあ。結局塩分が重要な気もしますが。
少しだけ筋子を齧って飲み込んで、筋子の余韻がある口内に新米を放り込むと最高です。
もちろん梅干しも合います。
そんな楽しい新米祭り。
しかし、お米ばかり食べているとたまには別のものが食べたくなります。
以前から父に好物のあさりのクリームパスタをご馳走したかったので作る事に。
このために3回ほど味を調整していました。
試行錯誤して白味噌を小さじ半分くらい入れたり、前日から牛乳に昆布を浸したり、白ワインの量も色々変えたり。
無事喜んでもらえました。
なにせ新米を運んでくれた新米様なので接待しなければ。
来月の発表会の手伝いにもわざわざ長野から来てくれるし頭が上がりません。
白味噌と牛乳と生クリームの親和性が凄い。
あさりを優しく包んでいる。
青森に味噌カレー牛乳ラーメンなるものがあるそうです。
美味しいと評判だそうですが、納得しました。
いつか本場で食べてみたい。
新米のおむすびはもっちもち。
個人的には新米と古米半々で作るおむすびが好きですが、でもやっぱり一回は100%新米のおむすびも食べたいですね。
そうそう、おむすびと言えば先日非常に興味深い事が合ったのでご紹介します。(あの曲の終わりを文章に例えるならこんな感じかと)
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